自動車の知識がなかった自分がグローバルに活躍できる面白さ

THKリズムは世界各国に拠点を持っていますが、現地に進出した日本のメーカーとやりとりするだけでなく、その国のメーカーと新規に取引を始めることもあります。まず現地メーカーをピックアップして、品質面での調査などを行いながら選定を進め、詰めの価格の交渉に入ります。自分のリサーチから始まって採用に至ったメーカーが、貴重なパートナーとして活躍してくれたりすると、うれしさを感じますね。特に、稼働し始めたばかりのメキシコ工場では、一から全てに携わることができ、非常に貴重な体験をさせてもらいました。当時入社4年目の若手に、ここまで責任ある仕事を任せてくれる会社は、そうはないと思います。

年に何回かは、現地に直接出向きます。1回の滞在期間は約1週間、年間トータルでは1カ月くらいでしょうか。入社するまでは海外旅行すら行ったことがなかったので、入社2年目に「一人でアメリカに出張してくれ」と言われた時は戸惑いましたが、今ではすっかり慣れました。実際に海外に行くと、それぞれの国の違いを強烈に感じますね。国民性、仕事の意識、やり方など全てが日本とは違っていて、単純なスケジュール調整一つとっても、数字面だけでなく、相手の文化を考慮に入れながら計画を組んでいかなくてはなりません。海外志向がある人にとっては、楽しさとやりがいの両方を感じられる仕事だと思います。

THKリズムの良いところは、社員それぞれの個性を考え、僕のように他分野から挑戦してきた人間でも、チャンスを与えてくれることです。入社して1年目か2年目に、自分の進捗管理の甘さから、新規の購入先との取引でミスをして、納期遅れを招きそうになったのですが、周囲の皆さんのサポートで大事に至らずに済んだことがありました。もともと几帳面ではなかった僕が、細部まできっちりと責任感を持って取り組むようになったのは、それからです。失敗談ではありますが、大きく成長する重要なきっかけでした。風通しがよく、問題が生じてもすぐ共有できるような会社の雰囲気も、バックグラウンドにあったと思います。

僕の同級生には、せっかく入社した会社を辞めてしまった人が少なくありません。理由を尋ねると、その多くは人間関係の問題だったりします。でもTHKリズムでは、その種の要素が全くないです。本当に親しみやすい、話しかけやすい人が多くて、アットホームです。僕自身も、会社の同僚の勧めでゴルフをやるようになったりして、趣味も増えました。今では、プライベートでも会社の人と遊ぶ機会が増えました。浜松以外の土地から来た人も、自動車に興味がなかった人も気軽に親しめるのが、THKリズムの社風ではないかと思います。

1日のスケジュール